あなたは今、超高度情報化社会の中でこの恐ろしい言葉たちのターゲットにならんとしている。

振り込め詐欺シミュレーション「メール編」

 携帯電話やインターネットの普及により、これまでとりあげてきた架空請求詐欺・恐喝の手口も、電話による「会話」だけではなく、メールを使った「言葉」のやりとりや勧誘などが急速に広がっています。そして、社会の高度情報化やグロバリゼーションと比例するように、インターネットとハイテクを駆使した様々な振り込め詐欺の手口が次々と生まれ、世界じゅうからあなたを狙ってきている、というのが現実です。日々送られてくる膨大な「迷惑メール(スパム)」の量をみれば、それはすでに明らかでしょう。
 その中でも最近増えている手口のひとつが、これまでみてきたような、主に高齢者を狙った振り込め詐欺ではなく、女子高生などの未成年者を狙った、携帯メールの「言葉」による振り込め詐欺です。


《友情りれー》

『友達』って何より
大切だょね
ぁなたは
とても大切な
友達です
とぃぅぁなたに
このリレーが
回ってきました・
このを貰ったぁなたは今友情リレーの最中です
今からこのメールを
ずーっと友達で
ぃたぃ人全員に
送って下さぃ・
このがぁなたの
バトンですっ☆
バトンをつなぃだ
友達とは、ずっと
友達でぃられる
でしょう
もし回さなかったら
ぁなたのリレーは
ここまでで、友達
がぃなぃと見なされて
今まででの友達との
友情がなかったこと
になりますっ・
今すぐ大切な友達
に送って→
【き】みの
【み】せる
【に】こにこ
【ぁ】かるい
【ぇ】がぉに
【た】くさんの
【こ】ぅふく
【と】ぁぃ
【が】ぃっぱぃ

【す】ごぃ
【ご】くらく
【ぃ】つまでも

【ぅ】ちら
【れ】んらく
【し】て
【ぃ】こぅね
【ょ】ろしくね

これを好きな人
友達、先輩、後輩
など…とにかく
大切&大すきな人に
12時間以内に
10人に送って
くださぃ(∀)・
ど-でもぃぃ人には
絶対送ちゃだめっ・
そぅしなぃとこの先
友達と最悪な事しか
起きなくて恋愛も
絶対上手くぃかなくて
失恋する事になるかも‥大好きな人になら
送り返しもOKだよ

HAPPYMAIL
「人を好きって気持ちは簡単には消せなくてすぐに誰かを好きになるのも無理なんだ。」
このメールを7人以上の友達に送った後、送信箱をみてください
(-^〇^-)そしてあなたの生年月日を入力するとあなたの将来の 大切な 人の名前がでるんです(>_<)
このメールは現在人気の雑誌でも公開されています(^O^)
本当に当たるので是非みなさんやってみてくださいo(^-^)o
※本当に7人以上に送信しないと見れません(>_<)
7人に送信したぁと、このページを見れば名前が書いてあります。

↓CLICK↓
http://www.free***.com/*****

今も生き続ける不幸の手紙

 この文章を読んで、何かと似ていると思った人は多いハズです。ひと昔前に流行った「不幸の手紙」にそっくりだからです。しかし、単純な焼き直しかというと、そうでもありません。「友達」や「友情」という、思春期の若者がもっとも気にする問題に焦点を絞り、具体的な文字遊びを挿入した上で、「7人全員に送って生年月日を入力すれば名前が出てくる」という本題に入り、「人気の雑誌」という言葉で、まわりからうといヤツだと思われたくない、という心理を煽りながら、「本当に当たる」という、これも若者が気になる「占い」として全体をまとめあげています。そう見ていくと、かなりよく練られた文章であるのがわかります。

女子高生を狙った二つの事例に共通するのは、一般的常識とはかけ離れているが、若者にとっては「普通」である日常感覚につけ込んだ、単純な詐欺だともいえます。文面さえ作れば誰にでもできそうな気さえします。しかし、その背後には、プロの犯罪組織やネットワークが存在しているケースがほとんどなのです。二番目の例の、URLをクリックした後の展開は、後に説明するワンクリック詐欺や、会員費詐欺など、いくつものバリエーションが考えられますが、いずれにしても、犯人にすれば、実際にお金を振り込ませ、引き出さなければしょうがないからです。二つの例を元に、典型的な詐欺グループの構成を推測してみます。

鉄則
詐欺のほとんどは巧妙な組織犯罪

メール書きの専門家がいる

 まず、実際にメールを書いて送ってくるのは、犯行フループに雇われた「オペレーター」などのアルバイトです。「時給1500円。簡単なオペレーターの仕事です。学生歓迎」などといった広告を求人誌に載せれば、人材はすぐ集まるでしょう。メールの文案を考えて送るオペレーターには、ある程度頭が良くて、時給のいいバイトを探している大学生はうってつけです。犯行に使われるマンションや携帯電話などを用意するのはオペレーターの「先輩」で、実際にお金を引き出す「出し子」にはまた別な人間を使います。バイトと割り切り、マンションの一室でひたすらメールを送るだけの大学生に、自分が犯罪に加担しているとわかっても、罪の意識はそれほどないでしょう。そこに歩合までつくとなれば、高給取りの先輩を目指す輩も出てきます。先輩は、こいつは使える、と見込んだ者を組織に引っ張り込み、切りたい人間には、出し子をやれ、とでも言って「捨て駒」にします。
 組織のトップである「リーダー」は、電話で指示を出すだけで、詐欺には一切関わらず、マンションにも姿を見せません。中には、田舎のコンビニなど、なるべく警備の手薄なATMを探しては、こまめに現金を引き出しながら全国を飛びまわっている組織のトップもいるといいます。ビデオカメラで撮影されるリスクをおかしてまで「出し子」をするような人には、債務者や浮浪者など「訳あり」の場合が多く、お金を持ったまま逃げる危険性も高いためです。組織は「出し子」をいわば捨て駒と考えるわけです。リーダーは一年ぐらいの短期間で稼ぐだけ稼ぎ、数人の部下を次の「リーダー」にして仕事を継がせ引退します。あとはお金を集める必要さえなくなる……という仕組みは、ねずみ講や一時期話題になった大手ネットワークビジネスのような手法と変わりません。

はじめに

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